概要
首都圏を中心とした鉄道運行情報を、 Webおよび携帯向けに文字情報として提供するため、 業務放送音声をリアルタイムにテキスト化する配信基盤を構築しました。 放送内容を記録・保持することで、再確認可能な運行情報提供を実現しています。
導入前の課題
業務放送は一過性の情報であり、聞き逃しや再確認が難しいという課題がありました。 また、関係部署間での情報共有を迅速に行う仕組みも求められていました。
放送はその場限りの情報
混雑や騒音などの環境要因により、 重要な運行情報を一度で把握できないケースが発生していました。
再確認手段の不足
放送内容を後から確認できず、 問い合わせ対応や情報伝達の手間が増加していました。
迅速な情報共有の必要性
発信された運行情報を正確かつ迅速に展開する基盤が必要とされていました。
構築内容
業務放送音声を取得し、音声認識エンジンでリアルタイムにテキスト化。 配信向けに整形処理を行い、Web/携帯へ自動配信する基盤を構築しました。 テキストは履歴として保持され、検索・閲覧が可能です。
処理フロー
運用設計
- 固有語(路線名・駅名)対応の辞書拡張
- 誤認識傾向の分析と例文データ更新
- 配信文面の表記統一ルール策定
- 継続的な精度改善サイクルの実施
再確認可能な情報基盤
放送内容を履歴として保持することで、 必要なタイミングでの確認を可能にしました。
安定稼働設計
分散処理構成により、 ピーク時でも処理遅延を抑えた安定運用を実現しています。
履歴検索機能
日時・路線などの条件で検索できる仕組みを実装し、 過去情報の参照性を向上させました。
技術的特徴
音声認識エンジン:Julius
音声認識エンジンとしてJuliusを採用。 音響モデル・言語モデルを最適化し、 鉄道特有の定型文および固有語への対応精度を向上させました。
リアルタイム処理
音声データを分割・並列処理することで、 リアルタイム配信を実現しました。
継続的精度改善
運用データを分析し、 辞書および例文の更新を継続的に実施しています。
拡張性のある構成
対象拠点や配信チャネルの拡張にも対応可能な設計としています。